オチビサン歳時記 第二回「朝顔」

オチビサン歳時記 第二回 〜朝顔〜

日本の夏を彩る大輪の朝顔。
だれもが一度はそばにおき、育てたことがあるでしょう。
いまでは様々な色が咲きますが、もとは青一色だったとか。
ナゼニの朝顔も、正統派の青!
調べもの好きな彼には、観察にうってつけの植物なのでしょうね。
オチビサンとパンくいは、どうやら朝顔の気持ちになっているようです。

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朝顔は、奈良時代に中国から伝わったといわれています。はじめはタネが下剤や利尿剤に利用されていました。園芸植物として人気が出たのは江戸時代。品種改良によって花は大きく色も増え、なかには縮れたりしだれたり、一見朝顔とは思えない品種もさかんにつくられました。朝顔だけの園芸書も発行され、人々はこぞって育てたそうです。

朝顔に釣瓶とられてもらい水

江戸時代の俳人加賀千代女かがのちよじょの有名な句です。井戸に水くみに行くと、釣瓶に朝顔が巻きついて咲いており、切るのもかわいそうで近所から水をもらった、そんな朝の情景が目に浮かびます。

ところで、朝顔は朝日にあたって咲くわけではないことをご存知ですか? じつは日没後10時間ほどで開花するのです。これから日の入りが早まってくると、日の出前のまだ暗い時間に咲くので、観察してみてください。

いずれにしても昼にはしぼむ朝顔。こんな元気な花を観察できるなんて、オチビサンたちは早起きですね! 上方落語に、こんな小ばなしがあります。男が朝顔の鉢植えを買ったものの、いつも朝寝坊で花を見たためしがありません。ある日奥さんに起こしてもらうのですが、男の目の前で咲いていた花がしぼんだのです。驚く男に朝顔は言いました。「あんたが起きたから、昼かと思った」。

文/ かなだ たえ

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