『シン・ゴジラ』の登場人物の元ネタ教えます!〜矢口蘭堂編〜
今回は公開中の「シン・ゴジラ」のとある噂を検証します……。
大ヒットを記録している映画『シン・ゴジラ』。ファンの間で「もしかして…」と囁かれていた、「『シン・ゴジラ』の登場人物の名前は安野モヨコのマンガから取られているのでは?」という説ですが、先日ついに、庵野秀明総監督が社長を務める会社、株式会社カラーの公式ツイッターでも正式に認められましたね!
#シン・ゴジラ 登場人物の名前について。安野モヨコの漫画から名付けられているのは早々に気づかれた方もいらっしゃるようです。他に「白い巨塔」からも。名付けのルールとしては大きく5つ。作品名ですと10作以上になるそうです。#シンゴジラ #ゴジラ
— 株式会社カラー (@khara_inc) 2016年8月15日
そこで!こちら、安野モヨコ公式サイトでは、「『シン・ゴジラ』の登場人物の元キャラ教えます!」と称し、数回に渡って『シン・ゴジラ』の登場人物の名前の元となった安野モヨコ作品と、そのキャラクターを大公開致します。
本日は、主人公・矢口蘭堂編!
「何者かが東京湾にいる可能性があります」そんな通常あり得ないことを首相に提言できる、勇気溢れる矢口蘭堂。日本のためにシャツを着替える暇も惜しんで働き通し、ちょっと取り乱しても水を飲むと落ち着く、そんな矢口蘭堂の下の名前、「蘭堂」は…
『ジェリービーンズ』に登場する福田蘭堂から名付けられました!
福田蘭童は、主人公の中学生・遠藤豆子が模試の会場で出会った高校生。
クラスの女子全員が虜になるほどイケメンで、洋服のデザイナーとしての才能にも溢れる凄い男の子なのです。
この蘭堂、小学生の頃に7歳年上の高校生と付き合ったり、高校のスピーチでは「コンドームしろよ」と言い放つなど、同じ名前でもおおよそ『シン・ゴジラ』の矢口蘭堂とは遠いイメージではあります。
しかし、福田蘭堂は、主人公マメが進路や将来に不安を抱いた時に、ターニングポイントとなるような重要な言葉をくれる重要人物なのです。
そんな蘭堂の名前が、対ゴジラ作戦で日本の命運を左右する重要な役割を担っていく矢口に引き継がれたのは大変ムネアツ!
『ジェリービーンズ』の最終巻で、福田蘭堂が主人公のマメに放つ言葉は、すべての働く人のハートに大変刺さるセリフとなっております。
このセリフ、特にクリエイター業の方に響く言葉に違いありません。個人の勝手な推測ですが、庵野秀明総監督が『シン・ゴジラ』の大切な主人公に「蘭堂」と名付けたのも、このセリフによるところが大きいのではないでしょうか?
果たしてそれは、どんなセリフなのか。是非、その目でお確かめください。
ウエハラアズサ(@Uechiline)
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